残念ながら多く女性は閉経時期以降骨粗鬆症になります。ただ骨粗鬆症の難しいところは自覚症状がないことです。骨粗鬆症薬の目的は骨折予防です。高齢女性はちょっと転倒しただけ、あるいはちょっとかがんだだけ、くしゃみをしただけで骨折するようになります。そのため骨粗鬆症治療が必要なのですが、骨粗鬆症治療にありがたみはありません。なぜなら骨粗鬆症薬で治療していても骨折することはありますし、骨粗鬆症薬は骨折の完璧な予防薬ではありません。ただ以前は「骨が弱くなるのを予防する薬」が主流でしたが、現在では「骨を強くする薬」が主流になっています。ただ、「骨を強くする薬」は注射薬でかつ高価なのです。骨粗鬆症薬はインフルエンザなどのワクチンと似ています。つまり骨粗鬆症薬を使用していると転倒しても骨折しなかったり、骨折したとしても軽症ですむことがあるのです。効果があるのは間違いないので、よく相談した上で使用しています。

骨粗鬆症